からだの話 第4回|肩凝りと肩甲骨まわりの筋肉 ~肩だけを揉んでも楽にならないのはなぜ?~
- mrgmy1320
- 4 時間前
- 読了時間: 3分
肩凝りというと、「肩の筋肉が硬いから痛い」と思われがちです。
もちろん、肩の表面にある「僧帽筋(そうぼうきん)」が硬くなっていることはよくあります。
しかし実際に身体を触ってみると、僧帽筋だけではなく、その奥にある筋肉が強く硬くなっていることもあります。
今回は、実際の施術で感じたケースをもとに、肩凝りと肩甲骨まわりの筋肉についてお話しします。
今回のケース
「肩が凝る」「首が曲がりにくい」という症状で来られた方がいらっしゃいました。
身体を確認すると、右肩は主に「僧帽筋の上部(肩)」に強い凝りがありました。
一方、特に症状の強かった左側を触ってみると、少し様子が違いました。
僧帽筋だけではなく、その奥にある
肩甲挙筋(けんこうきょきん)菱形筋(りょうけいきん)
が非常に硬くなっていました。
肩甲骨と背骨の間もかなり狭く感じられ、肩甲骨が背骨側へ引き寄せられたような状態で、肩も凝りによって吊り上がっていました。
今回は、この肩甲骨まわりの硬くなった筋肉を丁寧にほぐしていくことで、肩や首の動きにも改善がみられました。
肩凝りは「表面の筋肉」だけではありません
ここで、下の図を見てみましょう。

図の左半身には、身体の表面にある「僧帽筋」。
右半身には、僧帽筋を取り除いた状態で、その下にある「肩甲挙筋」と「菱形筋」を描いています。
僧帽筋は、首から肩、背中にかけて大きく広がっている筋肉です。
肩をすくめたり、肩甲骨を動かしたりする働きに関わっています。
そして、その奥にも肩甲骨を動かす大切な筋肉があります。
肩甲挙筋とは?
肩甲挙筋は、首の骨から肩甲骨につながっている筋肉です。
名前の通り、肩甲骨を引き上げる働きがあります。
この筋肉が硬くなると、肩が上がったような状態になったり、首を動かしにくく感じたりすることがあります。
菱形筋とは?
菱形筋は、背骨と肩甲骨をつないでいる筋肉です。
主に、肩甲骨を背骨側へ引き寄せる働きがあります。
この部分が硬くなって動きが悪くなると、肩甲骨と背骨の間に強い凝りや張りを感じることがあります。
つまり肩凝りでは、
「肩が凝ったから、肩だけを揉む」
だけではなく、
「肩甲骨がきちんと動いているか?」
という視点も大切なのです。
自宅でできる「肩甲骨の開閉」
今回、施術後にお伝えしたのが、肩甲骨を「寄せる・開く」運動です。
① 後ろで手を組む
両手を身体の後ろで組み、胸をゆっくり開きます。
肩甲骨を背骨側へ寄せるイメージです。
10~20秒 × 2~3回程度を目安に、無理のない範囲で行いましょう。
② 前で手を組んで肩甲骨を開く
両手を身体の前で組み、腕を前へ伸ばします。
肩甲骨を外側へ開くように意識しながら、背中を少し丸めます。
こちらも10~20秒 × 2~3回程度を目安に行います。
「寄せる」と「開く」の両方が大切
肩甲骨は一方向だけではなく、さまざまな方向へ動くことで首や肩の動きを助けています。
そのため、
「肩甲骨を寄せる」↓「肩甲骨を開く」
という両方の動きを取り入れることがポイントです。
デスクワークやスマートフォンなどで長時間同じ姿勢が続いたときには、ときどき肩甲骨をゆっくり動かしてみてください。
肩そのものだけを見ない
肩凝りという名前から、どうしても「肩の筋肉」だけに目が向きがちです。
しかし身体は、一つの筋肉だけで動いているわけではありません。
表面にある「僧帽筋」。
その奥にある「肩甲挙筋」と「菱形筋」。
そして、それらにつながる「肩甲骨」。
それぞれが関係しながら、首や肩を動かしています。
「肩が凝ったから肩を揉む」から、
「肩甲骨まわりも動かしてみる」へ。
毎日の身体のケアに、少し取り入れてみてください😊
初回掲載:2026年
指圧整体 いこい


