からだの話 第6回| お尻から脚に走る痛み ― 坐骨神経痛の痛みのライン ―
更新日:9月18日
最近いこいでは、
「お尻の奥が痛い」「お尻から太ももの外側にかけて痛む」「ふくらはぎまで痛みやしびれが続く」
といった症状で来られる方が増えています。
なかでもよく聞くのが、お尻から太もも、ふくらはぎ、そして足先へと続いていく痛みやしびれです。
不思議なのは、痛む場所が一か所ではなく、一本のラインのようにつながっていること。
これは、腰から出た神経が、お尻から脚、そして足先へとつながっていることと関係しています。
「痛みのラインにも違いがあります」

痛みのラインにも違いがあります
坐骨神経痛と呼ばれる症状でも、すべての方が同じ場所に痛みを感じるわけではありません。
ある方は、
お尻 → 太ももの後ろ → ふくらはぎの外側 → 足の外側
またある方は、
お尻 → 太ももの外側 → すねの外側 → 足の甲
というように、少し違ったラインに痛みやしびれが現れることがあります。
医学的には、こうした違いをL5やS1など、どの神経が影響を受けているかと関連づけて考えることがあります。
図を見ると、腰から出た神経が骨盤を通り、お尻から脚へとつながっている様子が分かります。
そのため、腰の神経が刺激を受けると、腰そのものよりも、お尻・太もも・ふくらはぎ・足先に痛みやしびれを感じることもあります。
「痛いところだけを見ない」
いこいでこうした症状の方を施術するときに大切にしているのが、
「痛い場所だけを見ない」
ということです。
例えば、ふくらはぎが痛いからといって、ふくらはぎだけに原因があるとは限りません。
お尻や腰まわりを触ってみると筋肉が非常に硬くなっていたり、太ももの後ろからふくらはぎまで広い範囲に緊張が続いていたりすることがあります。
そこでいこいでは、症状を確認しながら、腰まわり・臀部・太もも・ふくらはぎなど、痛みのラインに関係する筋肉の緊張を無理のない範囲でゆるめ、身体全体を整えていきます。
実際に施術をしていると、
「お尻が楽になった」「脚の張りが軽くなった」「さっきより歩きやすい」
と感じられる方もいらっしゃいます。
「坐骨神経痛」は原因の名前ではありません
「坐骨神経痛」という言葉をよく耳にしますが、これは病名というより、お尻から脚にかけて現れる痛みやしびれなどの症状を表す言葉として使われています。
原因も一つではありません。
腰椎椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症など、腰の神経が影響を受けている場合もあれば、臀部周辺の筋肉の強い緊張などが関係して、似たような症状が現れることもあります。
そのため、
「坐骨神経痛だから、ここをほぐせば大丈夫」
と単純に考えるのではなく、どこから痛みが始まり、どのようなラインで脚へ続いているのかを確認することが大切です。
また、強いしびれや感覚の異常、脚に力が入りにくいなどの症状がある場合は、まず医療機関で原因を確認することをおすすめします。
からだは、つながっています
お尻が痛い。太ももが痛い。ふくらはぎが痛い。
一つひとつを別々に考えてしまいがちですが、身体の中では、筋肉や神経がそれぞれつながっています。
だからこそ、痛みを感じている場所だけではなく、その前後や身体全体のつながりを見ることも大切です。
「痛い場所だけを見るのではなく、その前後のつながりも見る。」
これは、いこいが施術をするときに大切にしている考え方の一つです。
今回の図を見ながら、ご自身の痛みが「どこから始まり、どこへ続いているのか」を一度確認してみてくださいね。
初回掲載:2026年9月17日
指圧整体いこい



