からだの話 第8回|肩や肘の痛みと「力こぶ」の意外な関係―上腕二頭筋―
力こぶの筋肉は、実は肩から始まっています
「肩の前側、腕の付け根あたりが痛い」「物を持ち上げると肘のあたりが痛む」
そんな症状に、いわゆる「力こぶ」の筋肉が関係していることがあります。
力こぶをつくる筋肉は、正式には上腕二頭筋(じょうわんにとうきん)といいます。
腕の真ん中にある筋肉というイメージが強いと思いますが、実は上腕二頭筋は肩甲骨から始まり、肘を越えて前腕までつながっている筋肉です。
上腕二頭筋には2つの始まりがあります
「二頭筋」という名前の通り2つの頭があり、長頭(ちょうとう)と短頭(たんとう)という2つの部分があります。
特に長頭は、肩甲骨の肩関節に近いところから始まり、細い腱となって肩の中から肩の前側を通り、腕の筋肉へとつながっています。
つまり「力こぶ」の筋肉ですが、実は肩とも深く関係している筋肉なのです。

肩の付け根が痛むことも
長頭の腱は肩関節の中から肩の前側を通っています。
そのため、この部分に負担がかかると、肩の前側や腕の付け根付近に痛みを感じることがあります。
「肩が痛いから肩の筋肉だけ」とは限らず、力こぶにつながっている腱が関係している場合もあります。
肘の前側にもつながっています
反対側を見てみましょう。
上腕二頭筋は力こぶで終わるわけではありません。
筋肉の下側は再び腱となり、肘を越えて前腕の骨(橈骨)までつながっています。
上腕二頭筋は、肘を曲げたり、手のひらを上に向けたりするときによく働きます。
そのため、物を持ち上げる動作などを繰り返すことで負担がかかると、肘の前側付近に痛みを感じることもあります。
痛いところだけを見るのではなく
今回ご紹介した上腕二頭筋は、
肩甲骨 → 肩 → 力こぶ → 肘 → 前腕
とつながっています。
身体をみていくときには、痛みを感じている場所だけでなく、その筋肉がどこから始まり、どこまでつながっているのかを考えることも大切です。
いこいでは、肩や肘に違和感があるときも、周囲の筋肉や身体全体の動きを確認しながら施術していきます。
初回掲載:2026年10月6日
指圧整体いこい



